読書。
「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス) 新書 – 2023/2/16 林(高木) 朗子 (編集, 著), 加藤 忠史 (編集, 著)
2月に買ったものをちょいちょい読んでいます。
今ちょっと脳機能が追い付かない感じなので、気になるトピックだけを拾いながら、ちびちびと、繰り返し読んでおります。
最近「あの記憶を消したい」と思うことが増えました。40にもなって小学生の頃の失敗に心を刺されるのは嫌なものです。反芻思考の為せる業。
本書を読めば、シナプス光遺伝学の研究成果として神経軸索上に形成されたスパインを光で破壊して学習して得た記憶を忘却させることが出来た *1 ということで、ぜひにも人体での治験をやる際には私の神経軸索を使ってくださいという気持ち。
また、第8章「PTSDのトラウマ記憶を薬で消すことはできるか -- 喜田聡」によれば、海馬の神経新生を促進して忘却を進めるアプローチも検討されているとのこと *2 。
「辛い記憶を消す方法」そういうSF的な考えも、なんだかんだ実現しつつあると知り、少しは気持ちが落ち着きました。
「消えない記憶。つらい」と嘆くのでなく「消えない記憶。でもいつか消せるかもしれないからつらくない」と前向きになれたらええな、と思いました
