産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)でした。というわけで治療開始してもうだいぶ経ちました。自立支援医療受給制度について考えたことがあったので書いときます
気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。
万人に通用する障害の乗り越え方や治療の進め方についての情報はありません。私がこうだった、という一つの事例でしかないことをまずお詫びいたします。
(せめてものお詫びの気持ちで)障害についてお知りになりたい方は、厚労省の情報をご参照ください。
また、かかりやすい精神科を受診し、お医者様とよくお話しになることで障害を受け容れ、人生を穏やかにすることがベストであると考えています。スピリチュアル系列、反現代医療に走ることなく、この障害と共に生きる道を探していただきたく思います。
今日お話しするのはこんなことです
自立支援医療制度?
自立支援医療制度については、双極性障害が分かってから使うようになりました。
「鬱」で通院していたときも、クリニックに掲示してあるポスターなどで知ってはいたのですが、特にドクターから言われるでもなし、自立支援医療受給制度を使うことなく延々3割負担で支払いをしておりました。今考えるとほんと勿体ない。
双極性障害の診断があったクリニックでは受付の医療事務の方からご案内があってやっと制度を理解し、障害者手帳の取得と同時に申請したものです。
なんかほんと、ここらへん弱い。
精神科に通うときはたいていあれこれするためのパワーが足りない状態なので、プル型の制度にはエントリーしづらいものでして、クリニックの受付で少しのプッシュがあって初めて市役所に行く元気が湧いてきたものです。
先日、転居に際して自治体の窓口で手続きをしている隣に「自立支援医療って制度があるんですって?最近知ったんですけど、私もう10年くらい3割負担で支払いしてて。どうにかなりませんか」と問い合わせしている人もいました。
それくらい「ありますよ」の情報はあれど実際のアクションは難い。
「自分は使えるのかな」「どうすれば使えるのかな」という問いに「使えますよ!ここでこういう手続きをしましょう!」とディレクションしてくれる存在があればなぁ、と思うもんでした。
さて、本題。
その自立支援医療制度でもって厄介なのが、世帯の状況により「患者負担上限額」が区切られること。
自立支援医療における利用者負担の基本的な枠組み[PDF形式:267KB]
https://www.mhlw.go.jp/content/000885754.pdf
私の家では給与所得者の夫が世帯主となっています。去年は一定額以上の収入があったので「一定所得以上」の階層で、かつ双極性障害が「重度かつ継続」に該当するので月あたりの患者負担上限額は20,000円です。
だいぶ前の話しですが、私が国保加入で夫の被扶養者になっていない時期があり、そのときは患者自己負担上限額が2,500円、その頃は病態も重く、月の医療費が2,500円を超える月もあったのでだいぶ助かったものでした。
しかし夫の健保に加入して、ついでに被扶養者になったらば自己負担上限額が20,000円にジャンプアップ。あらあらまぁまぁ、となりました。
私の障害の治療なのに、なんで夫の稼ぎが関係してくんのよ、と。
「世帯分離」で社会福祉の受給割合を増やせないか
上記のようないきさつもあり、あとは民生委員をしていた母に「ご高齢の方がいるおうちにいくと『世帯分離』をしているところが多くて、民生委員活動的にちょっとね~やっかい…」と過去の愚痴をきいたこともあり、
そうだよ、社会福祉ってなんでか「世帯」なんだよ、と疑問に思う気持ちがまた湧いてでました。
少しだけ世帯分離についておべんきょしてみました。
「世帯分離」で家計を守る[改訂版] 単行本 – 2020/10/10 太田 哲二 (著)
(正直、読みづらい文体なのでかいつまんでしか読んでないです)
世帯分離をして自分の世帯を給与所得者と分けたら社会保障費の受給割合が増える、というお話しですね。
上記書籍では老人保健医療についての事例が多くありましたが、基本的な考え方は分かったのでこのたび自分が受けている自立支援医療制度で「世帯分離をしたらどうなるか」を考えることにしました。
結果、
夫が会社から受けている扶養手当が、40,000円、
私がひと月に支払う医療費が、1割負担の場合は2,500円以下。
なーんだ、2,500円を超えてないから世帯分離してもメリットないやん。世帯分離したら扶養手当が私の分減るからむしろデメリットやん、
となりまして、今の病態を考えたうえでは「世帯分離しない」ということで結びとしました。
雑感
世帯分離しないことにしたとはいえ、やはり「私の障害の治療なのに、なんで夫の稼ぎが関係してくるの?」の気持ちは消えるものではありません。
本人所得に応じた福祉給付にしてくんねーかなーと延々思うと思います。
さりとて、
実際に数字を出してきて考えるのはいいリハビリでした。
そして今後私の病態が重くなり、入院治療なども要するようになったら月負担20,000円が重くなってくると予想されます。状況みつつ、また電卓たたいて判断しようと思います。