産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)だったみたいです。というわけで治療開始してもう6ヶ月も経ちました。
気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。
障害の乗り越え方や治療の進め方についての情報はありません。ウェブベースであれば、厚労省の情報をご参照ください。
また、何よりも掛りやすい精神科を受診し、お医者様とよくお話しになることと考えます。
おしごと辞めることになった件
双極性障害Ⅱ型的にはストレスを感じる要因のひとつであった就労が、なくなることになりました。
「あぁ、これでもう不要なストレスはないんだ」という解放感と「もうおしごとができないのか」という閉塞感でゆれゆれです。
解放感
いくら仕事が好きとは言え、調査内容の理解や周辺知識の増強、調査に次ぐ調査にクライアントの要求を満たすべく打ち続ける報告書、少なからずある対人関係の疲れ、ほかいろいろと。気分の波が健常の人よりも低めで波打つ私にとっては、健常の人と同じ波に乗せるために相当のエネルギーを要しているようでして、ドッと疲れるのは事実です。削られた体力気力のまま子どもたちの相手をすれば尚更自分の心と身体を削っていくことになります。そういう意味で育児休業が明けて以降は疲労が取れず、治療と並行できるのだろうか、クローズド就労からオープン就労に切り替える方がよいのではないか、常々悩み迷っておりました。
その悩み迷いの主体がなくなったことでの解放感はひとつ。
閉塞感
また逆の感情としての閉塞感は「好きで仕事をしていたのに諦めるのか」というバリキャリになりたかった自分が墓から這い出てきて言う叱咤を受けての苛立ちであり、また「専業主婦化して夫に家計の負担を一気に負わせること」に対する罪悪感であり、「夫や子どもたちのために家を支えるのが今後の自分の役割、家族に嫌われてしまえばおしまいだ」といった、今まで家庭の他に持っていた仕事という場所を一つ失うことに起因する危機感の入り混じったものです。
様々の感情が入り混じりますが、
「まぁそういう時期があってもいいよね」という主治医の言葉を受け、その言葉それ自体を、診察時もその他のときも、自分自身で言っていたことがあるので、そうだよな、何悩んでるんだろ、と笑いに変えることができました。
悩み迷い不安になるのは鬱エピソードの時期ならではのものなのかな、と今ふと気づきました。今後ちょいちょい見返してみよう。
夫大好き化
今回の離職に伴って夫に家計の負担をかけることになり申し訳無さを吐露するも「いいっていいって、今は大変な時期なんだし」と全面的に問題ないよと受け止めてくれた夫殿ですが、私はこれまで、事あるごとに離別を意識していたというのに、一転して夫殿好き好き化してしまいまして、コレは何だと考えました。
私の考え:
これは「夫が私の事情に気持ちを寄せたこと」が、今まで感じていた「この人、ほんっっとに病気(気分障害)に理解がないな…」という怒りの感情を鎮火させて土地を潤したことと、家計負担を担わすことに対する罪悪感、夫に嫌われたらおしまいという危機感の裏返しとして夫大好き化したのでは、と自分を疑っておりました。
主治医の見方:
上記の疑いを言うと「今まで積もってきたものが取れて、元通りになったんじゃないかな」という見方でした。
なるほど、今まで何かが積もっていたのか。自分の病気を理解してくれない、自分の意思を汲んでくれない、そう「自分がないがしろにされている感」がずっとあったのが、理解して受け止める、という行動を目の当たりにしたことで、二人の関係性がクリアになった、と考えることもできます。
いつもいつも、「気づいていたけど/知っていたけど、うまく言葉にできなかったこと」が明らかになるので、通院日は気分の波の高低にかかわらず、澄んだ気持ちになれるのでした。
その他事項:
障害治療、とりわけ気分安定剤の服薬中のバースコントロールについて;
低用量のラミクタールでは催奇形性等の影響は少なく、今のペース(ラミクタール単剤使用、100 mg/day)の服薬ならば妊娠出産は健常の妊婦と同様に可能。
PMS(月経前症候群)で気持ちが荒れるんであればピルや子宮内挿具での月経コントロールも視野に。婦人科マター。
挙児希望はまだビミョウながら、今後もぼちぼち生きていくための体調管理をしていくぞ、という気持ちになりました。
そんなこんななお話しでした。