産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)でした。というわけで治療開始してもうだいぶ経ちました
気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。
今日お話しするのはこんなことです
先日読んでおりました本、読了しました
第1部第2章に出てくる「経過表」に興味がわきました。作ってみて、自分の病歴を俯瞰し「やっぱ私双極症だわ」と病気の受け止めが深まりました。
というわけで作ってみました
(※一部個人情報はブログ掲載のため伏せています)
ほうほうなるほど、なるほどほうほう。
これは双極性障害ですねぇ、これは双極性障害ですよぉ。
次いで作ってみたのが「SRM」Social Rhythm Metric, 社会リズム評価の表です。
MySRM 自分用社会リズム評価表
エクセル(Google Spread Sheet)でポチポチと。週内ルーティンはあらかじめ書き込みです。C1に日付を入れたら他のセルに一週間の日付が入るように関数を組んでます。
エクセルからPDFにして印刷、書きやすいようA5サイズにして扱いやすくしています
日本うつ病学会のHPにもテンプレートが掲載されていました。ご参考に。
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/gakkai/shiryo/data/srm_2_5.pdf
付けてみて良かったこと
やはり家族と暮らしている、しかも精神も発達途上の子どもたちと暮らしている、更にはその子たちの養育義務という重いタスクを負っている、ということで自分の対人ストレスは相当高いということが分かりました。
対人ストレスが-(マイナス)か0ゼロになる項目がほぼなしです。
私の生活リズムの一つに組み込んだ「読み聞かせ」ですが、その読み聞かせをしている最中に夫が寝室に入ってくるだけでも子どもたちが読み聞かせを聞かなくなり、自分の行為が無為になることから対人ストレス+3になったりもします。
ほんとはもっと、穏やかな生活リズムになるはずのものですが。
一人暮らしだったら「眠前の読書」といった風にストレスどころかリラックスの時間になるであろうに。家族と暮らす以上は致し方ないものでしょうか。
対人関係療法について思うこと
さて、更に読み進めてあとがきにたどり着きました。
書籍のタイトルにもある「対人関係療法」について、思うことあり。
対人関係療法では医療者のみならず同居する人、会社の同僚といった「人」の双極性障害という病への理解と、その理解に基づく行動が大事になってきます。
私はそれらを、障害を受け止める度量、障害の機序を解するための教育、障害当事者の易怒性に基づく行動・言動への寛容さ、等々を要求することにも等しいのでは、と感じてしまいました。
私なんかのために優しくしないでいいですよ、と考えてしまう。
双極性障害の症状の一つである「無価値感」のなせる業なのか、私なんかのために優しくしないでいいです、、と心底思います。
今の私は対人関係療法に向かない、対人関係療法に至れるまでエネルギーが足りないと考え、知識として蓄えることにしました。
読了後感
そういった感じに「経歴表」や「SRM」は大変参考になるもので、何より当事者の心情に寄り添う柔らかな語り口ながらも、エビデンスに富んでおり、読みやすいものでした。
まだ実行できない対人関係療法についても、いつか来るかもしれない社会復帰のときのために知っておき、いざとなればまた本書に当たって必要なメソッドを得たいと思います。
当事者のみならずご家族、ご同僚の方にもおススメしたい一冊でした