産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)でした。というわけで治療開始してもうだいぶ経ちました
気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。
万人に通用する障害の乗り越え方や治療の進め方についての情報はありません。私がこうだった、という一つの事例でしかないことをまずお詫びいたします。
(せめてものお詫びの気持ちで)障害についてお知りになりたい方は、厚労省の情報をご参照ください。
また、かかりやすい精神科を受診し、お医者様とよくお話しになることで障害を受け容れ、人生を穏やかにすることがベストであると考えています。スピリチュアル系列、反現代医療に走ることなく、この障害と共に生きる道を探していただきたく思います。
拙ブログは雑記ブログです。精神障害以外の話題についても雑多に記載しておりますため、双極性障害Ⅱ型の情報のみご覧になりたい方は、 双極性障害II型 カテゴリーの記事一覧 をご覧ください。
今日お話しするのはこんなことです
「鬱ですね」「適応障害ですね」のころ
私が精神科を受診したのが2005年、大学院生の頃でした。そのときはうつ病がやっと社会問題化しているころでして、心の風邪なる言葉も出てきたときに思います。
眠れず、やる気が起きず、起き上がれず、気力がなくなり、食欲もなく、吐き気がして、頭痛がして、未来に希望が持てない、しにたい、
と医師に訴えて出てきたものはパキシルの処方箋でした。
今になって知りましたが双極性障害は脳器質の問題なので抗うつ薬の出番じゃないのですよね、
特に変わりありません、と診察のたびに薬量が増えていきます。種類も増えました。「食欲が増せばやる気も出るから」と出された薬を飲みましたら、確かに食欲が亢進して元気が出ました。化粧が濃くなり夜遊びが増えました。明らかにはしゃぎまわりました。躁転のタイミングと被ったのかもしれないです。結局乳汁分泌の副反応が出たため中止しましたが、あの高揚感はすごかった、けどもう御免です。
「誤診」だったんでしょうよ、漫然と抗うつ薬を処方して。どれだけ苦しかったか。
そう恨めしく思う黒い感情は否定できません。
時間が取れたので論文読みました。
こちらの 第122巻 第3号、「双極性障害に対する抗うつ薬使用の功罪」。
双極症への抗うつ薬の処方はことに難しい問題なのだと読後に思うのみです(当事者であり医療者ではないので感想が薄くてすみません)。
あの頃はあのころで、双極症もメジャーではなかったし、医療者とて目の前の抑うつ症状を訴える患者に元気になってほしいと思って処方箋を書いたり服薬指導をしたのだと思います。
「あの頃は仕方なかった」
そう考えて感情をやり過ごすしかなさそうです。
しなない程度に救われた、そう思うこともできます。
ただ人を恨むよりは、今自分の命があることに感謝しよう
そう思わないとあの日々を歩いた自分が報われません。
たぶんまた、「あの頃ああしてれば」と思うでしょう。
そうなったら自分でこのブログを読み返して、気持ちを整えることにします。
また元気になれますよ。そうしましょう